月曜日, 4月 1st, 2019

2年前の夏に、急性腸炎になりました。1週間ほどずっとお腹を壊していました。元々胃腸は強い方ではなかったし、その頃初めてのデスクワークで肩こりや頭痛が酷く、痛み止めの薬をよく飲んでいたので、そのせいかなんて思いながら、そこまで深く考えていませんでした。それが1週間ほど経った朝、腹痛で動けなくなりました。とりあえず会社には朝だけ休みを貰い、自力で病院に行こうとしたのですがどうにも動けず、人生で初めて救急車を呼びました。近くの病院へ運ばれ、検査の結果急性腸炎だと言われました。

CT検査や血液検査等受け3日間入院しましたが、受けた処置は結局点滴だけでした。お腹は壊していましたが、血便などではなく普通の下痢でしたし、初めの点滴でお腹の激痛は嘘のように引いていきました。先生には「胃腸は普通より少し膨張しているのが分かるから腸炎なのは確かなんだけど、それ以外は特に問題無い」と言われました。ただ「1週間も下痢だったので脱水症状が出ていたのと、細菌性のものかの判断がまだ出来ないので、とりあえず初日は個室でいるように」と言われました。その間に検便をして検査をしようと思っていたみたいですが、病院に運ばれる前に下痢で全て出し切ってしまっていて、その後は点滴や10倍がゆなどの軽い病院食だったので、結局入院中は便がでず、最終的には先生に「問題もなさそうだしまた何か変化があったら戻って来なさい」と言われて退院しました。

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救急車を呼んだ時、同棲していた彼氏が付き添ってくれました。ちょうど入院と彼の休みが重なったので毎日来てくれたのですが、その彼が外国人である事に病院に搬送された時から始まり、彼が毎日病院に来るたびに看護師さん達がものすごく大騒ぎしていて面白かったです。何故かみんな彼よりの立場に立っていて、搬送されて点滴を受けた時に「痛み引いたんなら早く元気な顔見せに行ってあげり!」と叩き起こされて彼の待つ廊下に出されたり、噂がすぐに広まって彼が病院に来た途端何も言ってないのに私のところまで数人の看護師さんが彼を案内してくれたりしました。

夜間見回りに来てくれた看護師さんは、入ってくるなり「YOUがいたって本当??」と聞いて来ました。どうやら「YOUは何しに日本へ」のファンの看護師さんが多かったらしく、いつも「YOU彼女さんのとこに行くんでしょ?」とか「YOUどこの国の人?」とか、彼は病院では名前で呼ばれる事はなく、ずっとYOUと呼ばれていました。 彼はあまり日本語が話せませんでしたが、何か自分のことを言われているな、とは感じていたようです。

救急車を呼んだ後、念のため母親にも電話しておきました。電話では彼氏もいるし大丈夫と伝えたのですが、電車で直ぐに飛んできてくれました。初めての入院だったので、入院するにあたって何が必要かとかあまり考えていませんでした。痛みが引いて入院することが決まり、必要だと思うものを彼氏に持って来るよう頼んだところ、彼も入院なんてした事がなく、外国人だという事もあり、持って来て貰った袋の中を見てこれじゃない、あれもいるなんて文句を言っていたところに母親が登場し、何も頼んでないのに全て持ってきてくれていました。入院に必要な書類や支払いも全て済ませていて、流石だなと母親を改めて見直しました。

彼氏はまだ日本に来て間もなかったので、どうせ必要なものをキッチリ揃える事は出来ないだろうと母は踏んでいたようで、更に「そういう面では世間知らずだからこうして助けに来たのよ」と言われました。自分よりも人生経験が豊富なのは勿論知っていましたが、改めていつ自分が母親になった時、こうやって迅速に正確に応対しなくてはいけないなと、母の思いやりに感謝しつつ、身が引き締まる思いがしたのを覚えています。